出荷判定と不適合データ集計の自動化で業務効率化
自動車の完成検査工程において検査帳票を紙からi-Reporterに置き換えることで出荷判定を自動化し、検査記録内の不適合データの集計を自動化したことで業務効率化を行った事例です。
課題
- ・ 検査チェック漏れが起こる
- ・ 不適合データ集計に手間がかかる
解決
- ・ 「チェック漏れ」が起こらない仕組みの実現
- ・ 不適合データ集計の自動化
Point
タクトタイムによる制限の中、現場最適化!
実際に開発・設計したi-Reporter帳票やプログラムを使用頂きながら、最適な内容に微調整しています。帳票は1アクションで起票できるようi-Reporter帳票自動作成アプリ開発を行いました。
課題解決ストーリー
自動車の完成検査工程の検査帳票をi-Reporterに置き換えた事例です。
自動車の製造品質を向上を目的に、完成検査工程の検査帳票に記録する「不適合」の内容をデータ化し、不適合内容の分析や製造ラインへの情報共有に活用したいとのご要望をいただきました。まずは紙帳票を電子化し不適合記録をデータ化することから着手し、紙帳票をi-Reporterに置き換えることで業務効率化しています。
課題は「検査チェック漏れ」と「不適合データ集計の手間」
検査チェック漏れ
完成検査工程では製造品の検査結果について「検査した・検査していない」を紙帳票にチェックしていきます。A4用紙にすき間なく検査項目とチェック欄の記載があるため、チェック漏れ自体が起こりやすく、検査がすべて終わった後の出荷判定で「すべて検査ができているかどうか」を確認する際も、目視でチェック漏れに気づきにくいという課題がありました。
不適合データ集計の手間
不適合を確認した際は、検査帳票に不適合内容の詳細が記録されます。不適合データを分析するためには、記録のデータ化・集計が必要であり、1日の検査データの集計に半日ほどかかるという課題がありました。具体的な作業としては、帳票に記載してある不適合の記録を読んだうえで内容の分類を行い、Excelに記録・集計するといった内容です。
「出荷判定の自動化」と「不適合データ集計の自動化」で課題を解決
出荷判定の自動化
これまでの出荷判定では、複数の検査工程で帳票を回覧した末、全ての検査が完了していることを再度確認の上判定をしていましたが、i-Reporterには必須入力を記録しないと検査を終えられない制御の機能があるため、各検査工程でそもそもの「検査漏れ」が起こらない仕組みを実現しました。
出荷判定の際は、i-Reporterの機能である「ConMasGateway」を活用し帳票上では実現できない複雑な判定処理を実装することで、各検査工程での検査完了後、出荷の判定が自動で判定できるようになりました。
不適合データ集計の自動化
不適合データの分類を加味した帳票を設計し、またデータ集計プログラムを開発することで、データ集計の自動化を実現しました。各検査工程での不適合記録はi-Reporterの選択入力の機能により簡素化され、集計プログラムの開発で集計作業自体を無くすことができました。
タクトタイムによる制限の中、現場最適化
i-Reporter帳票自動作成アプリ開発
各検査工程で帳票起票から検査開始までを1アクションで実施できるよう、起票用のアプリケーションを開発しています。各型式の検査項目の帳票が起票できるよう作業指示書記載のバーコードから帳票を起票できます。
現場最適化
帳票設計を行う際は、実際に工場を見学し業務フローを確認させていただいたうえで設計・開発を行いますが、実際に開発・設計したi-Reporter帳票やプログラムは現場で使用頂きながら、最適な内容に微調整していきます。
本事例では紙帳票からi-Reporterに置き換えることで業務効率化を行った内容をご紹介しましたが、
こちらのお客様は、次のステップである「不適合集計データのBI分析」や「各製造工場への情報共有」にデータ活用され、品質向上に役立てていらっしゃいます。こちらも当社がご支援させていただいております。
導入支援
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要件定義・
ヒアリング -
デモ帳票作成/
トライアル導入 -
帳票・周辺機能
の設計 -
帳票・周辺機器の
開発/環境構築 -
レクチャー
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導入
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ヘルプデスク保守/システム保守
i-Reporter標準機能
カスタムURLスキーム、ConMasGateway、ConMasGenaerator
i-Reporterオプション機能
外部システム連携APIセット
連携開発
i-Reporter帳票自動作成アプリ開発、出荷判定結果取得スクリプト開発、不適合情報蓄積