なぜレンズで火を起こすことができるのか?

ネクストビジョンの有馬です。

高度な文明社会の元で暮らしている我々人類にとって、いろんなことが当たり前にできる時代になりました。スイッチ一つで明かりもつくし、ひねれば水もでるし、火をつけるのもカンタンです。

でも何もないサバイバルな状況では、奇麗な水も、夜の明かりすら手にするのは大変なことですよね。

中でも「火をつける」という作業、マッチやライターもない状況ではこれまた大変な作業です。

なんですが、なーんと虫眼鏡のレンズを使えば、太陽の光でカンターンに火をつけることができます!

「そんなことは知っとるわい」と怒られそうですが、でもこれ、どうしてレンズひとつで火を起こすことができるんでしょう?

答えは簡単ですよね。

「直射日光の光がほぼほとんどの光が同じ方向で進んでいるから。それをレンズで1点に集めることで大きなエネルギーに変えることができるから。」

いくら大きなレンズを使ったところで、曇りの日に火を起こすことはとても無理なことです。なぜなら光があっちゃこっちゃみんな点でバラバラだから一つにあつめることができないんです。

でも同じ方向に向かう光を、レンズで一点に集中させることで、火を起こすほどの偉大な力を発揮させることが出来るようになる・・・

このことは会社の事業活動においても全く同じことがいえますね。

社員たちひとりひとりの向かいたい方向や、理念や価値観、考え方がそれぞれバラバラでは、力を発揮することなんてできやしません。

一つにそろえる。つまり、会社が向かいたい方向や理念や考え方を社員みんなで共有して理解し合い、同じ方向にそろえること。それが出来さえすればたとえ小さな会社であっても一点に集中することで偉大な力を発揮することができるようになるのです。

それが結果、社員たちの幸福につながることになるのです。

私はそのために必要なものが「経営計画書」なのではないかと常々考えています。

今年も12月15日、当社グループの経営計画発表会を無事に終えることができました。

毎年毎年、私は経営計画書を説明し続けてきました。この活動はなによりも社員および私たちに関係するすべての人々を「幸せ」にするために必要なひとつだと信じています。

ビーター・ドラッカーは、事業活動を「幸福の創造」であると説きました。みんなを幸せにすることこそが事業活動なのです。そのために、みんなの心を一つにしなければならないんです。

みんなの心を一つにすることさえできれば、必ず偉大な、大きな力を発揮することができるようになるんです。それが必ずや私たちの幸せを作ることになるんです。

ところで、火を起こす方法としては、レンズを使う以外にも、金属のボールを使う方法、氷を使う方法、透明なペットボトルを使う方法、ジップロックに水を入れてねじる方法などなどいろんな方法があるようです。いずれも光をいかに集めるかです。

事業活動も、やり方は色々でしょうけれども、いかにみんなの気持ちを一つにするか?ということは同じなんだろうなぁと思っているところです。

さて皆様、今年も大変お世話さまになりました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します!

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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