ネクストビジョンのありまです。
最近の映画ってすぐにAmazonプライムなどのネット配信がされるんですね。
たとえば2024年10月25日に劇場公開されていた映画『八犬伝』などは既にAmazonプライムで2月ごろには配信されてます。
https://www.hakkenden.jp/
早すぎ!
まあそれだけ映画館よりもネット配信の方が儲かるという事なのでしょうね。
里見八犬伝といえば、滝沢馬琴による江戸時代の小説で、8つの徳の玉が出てくることで知れていますね。
ドラゴンボールみたいなもの。
玉には「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌(てい)」という玉があります。
私の子どものころはNHKの人形劇だったり薬師丸ひろ子と真田広之の映画など、
結構目に触れることが多かったのでこの徳の玉についても共通認識だったのですが、
どうも最近の若い人は全く知らないんですねぇ。話が通じないんですね・・・。
さて今回は里見八犬伝でも出てくる徳の玉の正体である五常四徳について解説します。
これ実は元々は儒教の教えです。
注意してほしいのは、儒教とは宗教ではありません。
紀元前の中国で孔子によって提唱された思想・信仰の体系であって、道徳や倫理を重視し、社会を調和させることを目的とした、時の権力者や人々の正しい考え方を説いたものです。

その儒教で大切なポイントを絞ったものが五常と四徳なのです。
五常とは「仁・義・礼・智・信」で、四徳とは「孝・悌・忠・信」です。
五常
・仁(じん) :他者に対する思いやりや人間愛
・義(ぎ) :利欲にとらわれず、なすべきことをすること。「利」と対比される概念。
・礼(れい) :社会的な規範や儀礼。「仁」を具体的な行動として表したもの。
・智(ち) :道理をよく知り得ている人。知識とあわせ活用する能力を持つこと。
・信(しん) :言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。
四徳
・忠(ちゅう):心の誠意。(正しい判断)(指導者を敬う)
・孝(こう) :親孝行(家族を敬う)
・悌(てい) :年長者には敬意を表して仕えること(先祖を敬う)
・信(しん) :信じること(正しい考え方が正しい結果となることを信じる)
「信」が両方にかぶっているので、合わせて八つで八徳といいます。
これを滝沢馬琴が八つの玉にして小説「八犬伝」にしたのですね。
人として、人間としてこの社会で生きていく上で大切にしたい考えです。
特に政治家や時の権力者は特に意識してもらいたい内容ではないでしょうか。
儒教の中心的な教えは「仁(じん)」と「礼(れい)」なのだそうです。
天皇陛下は恩名には「仁」が使われていることは有名です。
今上天皇陛下は「徳仁」、上皇様は「明仁」、昭和天皇は「裕仁」、先日成人を迎えられたのは「悠仁(ひさひと)」親王。
また歴史上の人物は上記の字を使った名前がよく出てきますね。
足利義満
武田信玄
織田信長
「義」と対比さえる概念が「利」。
利とは利益や私欲を意味します。儒教では「先義後利」の考えがあり義ができてこその利であると。
つまりは自分の私利私欲を優先するのではなく、まずは義のある行動をせよと。利はおのずと後からついてくるもの。
正しい経営をする上で、とても大切な考え方ですね。
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