予想外

10月は結構衝撃的なニュースが多くあったように思います。
・グーグル、ユーチューブを16億5000万ドルで買収!
・番号ポータビリティ制度開始!
・ネクストビジョン「ログキューブ」公式に発表!!
とかとか(笑)

そりゃそうと
ソフトバンクさん・・やっちゃいましたね。

少し前からテレビで
↓このCMをたくさん見かけるようになりまして、、
http://www.youtube.com/watch?v=W03NVKF16EA
「予想GUY」!?(笑) 結構好きです。こういうの。

ただAQUOSケータイの画面が横向きに変えられる程度で
「予想外!」などと騒ぐほどのことなのか?と思ってましたが(笑)
本当の衝撃的な「予想外」は料金のことだったんですね。

「予想外割」(ゴールドプラン)
基本料金が、事実上2880円!
ソフトバンクモバイル契約者同士の通話料0円!
メール代0円!

これを聞いたときはあの「Yahoo!BB」の再来かとおもいました。
そう。
「Yahoo!BB」のときも、ADSL接続料の格安さにNTT・KDDI各社
どきもを抜きました。
結果はご存知のとおりADSL回線では圧倒的なシェアを占めた・・・。
またもや携帯会社の地図も孫正義の力で塗り換えようとしていますね。。

孫社長は、先日の会見で
「NTTドコモとauは儲けすぎ!」と。
確かに、インターネット接続料金がこれほど安くなっている時代なのに
ケータイ代だけは なぜか高すぎるんですよね。
でも、今後は、ケータイ料金は限りなくIP電話に近づいていくことが予測されています。

詳細は、↓にも書かれていますが、
『風雲児たちが巻き起こす携帯電話崩壊の序曲
―知られざる通信戦争の真実』  (単行本)
日経コミュニケーション編集 (著)

携帯電話のネットワークも将来はIP化するというのが世界的な流れ!
なのですね。

で本題ですが、
先日の土日のニュースは、ソフトバンクの痛い失態が話題になりました。
その真相は、
元マイクロソフトの幹部が鳴り物入りで作った顧客管理用システム「ジニー」の
「予想外のバグ」によるものだったようです。

もともと、ソフトバンクがボーダフォンの買収をした直後から
今回の「予想外割」計画は進んでおり、仕様が固められ、開発してきたそうでした。

そして、23日に衝撃的な予想外な料金発表があるのですが、
当初、メールが0円になるのはショートメールのみ。
これがネット上で批判が殺到したため、
急遽、「通常メールも0円」にするという決定がされました。
それに伴い、システムを改修したのですが
そのときの改修をしたことがバクの原因となったそうです。

このためソフトバンクに乗り換えようとする大量の顧客を逃してしまった・・・。

ここで皆さんに学習してほしいのは、システムとは変更するものなのだということです。
変更することを前提に作るものなのだということなのですね。
世の中の会社は成長したり変化したり、必ずしもずっと同じということはごく少数。
制度の変更やサービス内容の変更を重ね、顧客のニーズに答えようとしているのです。
システム開発はそのためのお手伝い。
サービスがうーんと効果的になるためのサービスを提供するのがIT業なのだと考えています。

がっちり仕様どおりに作ることは当たり前。
その上で、変化に対応できるシステム作りがもっと大切なのですね。

「予想外のサービス」のはずが「予想外のシステム動作」にならないように
われわれも腕を磨いていきましょうね。

ちなみに私はドコモです。きっとこれからもしばらくは・・

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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