あけましておめでとうございます。
ネクストビジョン ありまです。
昨年末のNHKの「坂の上の雲」は日露の戦いを見事に描いていました。おととしの第1部に引き続き、あれほどに胸が熱くなるドラマを見たのは久しぶりでした。
少なくとも当時の日本のトップは、驕ることなく虚勢を張らず、冷静な目で外部環境を見据え、乾坤一擲の戦いを挑んだ勇気を持ち合わていたようです。
本年の12月放送予定の第3部完結編にも期待しているところです。
日本という国は大きな2つの東洋の奇跡を起こした国として海外に知られています。
1つ目は、「坂の上の雲」で描かれているとおりの、幕末時の貧しく遅れた国が文明を開化させ日露戦争に勝利し、先進国の仲間入りを果たした奇跡です。
そして2つ目は、太平洋戦争で敗戦し焦土となった焼け野原から立ち上がり、
世界第2位の経済大国にまで復興した奇跡です。
この日本が起こした2つの東洋の奇跡を私なりに分析してみます。
第1の奇跡は、西洋の文化をいち早く自分たちに取り入れ、大胆に「自らが変わる」
ことで成し遂げられたのです。
そして第2の奇跡は、地道にこつこつと努力し、「高品質で優れた商品造り」を続けた
ことで成し遂げられたのです。
そして今、日本は第3の奇跡が求められています。
これからの時代、安くていいモノは世界中に溢れています。日本には日本にしかない価値、
日本ならではの価値を追及しなければなりません。
これまで以上にさらに「自らが変わり」、「高品質で優れた商品造り」を進め、さらに
新たな価値を創造していかなければならないと思います。
私たちネクストビジョンもこれまで2つの奇跡を起こしてきたと自負していることがあります。
1つ目の奇跡は資金もなく高い技術力もなく有力な顧客もない、何もなかったわが社が
1999年に誕生し、10年足らずで広島のISV(独立系システムベンダー)としては最大規模まで
成長してこれたことです。
そして2つ目の奇跡は、2008年に起きたリーマンショックと呼ばれる世界金融危機以降、
IT業界は大変な厳しい不況の時代を迎えていますが、これを見事に乗り切れた
現在の我々の姿です。
そして今、私たちにも第3の奇跡が求められています。
昨年は「クラウド」という言葉が随分と浸透した年であったと思います。「クラウドなんて
バズワード(実体が明確でない“はやり言葉”)だろ」。「SaaS(Software as a Service)
でさえASP(Application Service Provider)との境界が曖昧だ。ましてクラウドなんて、
あっという間に忘れられてしまうんじゃないか」。そんな主張が大勢だった一昨年前がウソ
のように思えるほど【クラウド】はIT関係者の最大の関心事となり、システム構築・運用の
手段を考える際に欠かせない、重要かつ現実的な選択肢となってきました。
この勢いが2011年に加速することは間違いありません。アマゾン、グーグル、セールスフォ
ースといった“クラウド・ネイティブ”の企業に加え、IBMやマイクロソフト、国産の主要
ベンダーやインテグレータなどが、続々とクラウド・サービスに本腰を入れ始めています。
2009年にかつてない厳しい経営環境に置かれた企業ユーザーは、クラウドブームをきっかけ
に、ITを利活用することの意味を突き詰めて考えるようになってきたと思います。
私は【クラウド】とは「安さ」や「資産を持たなくて済む」という短絡的な特徴だけでなく
「ビジネス上の需要の変化に対して、システム面でもコスト面でも、柔軟に対応できること」
こそが【クラウドの価値】だと感じています。そのことに多くの企業ユーザが気づきつつあ
り、これが大きな市場変化の兆候なのだとも感じています。
今年もまだまだ厳しい状況は続くものと思われます。しかし間違いなく言えるのは、
この大きな変化に早く気付き、柔軟に対応できる企業こそが生き残ることができるという事です。
この変化に気づくためにも、多くの人々と巡り合い多くの情報を集めることが不可欠です。
私たちは【クラウドの価値】を一つのキーワードとしてこれからの第3の奇跡にむけて
取り組んで参ります。
まさに【坂の上のクラウド(雲)】を目指して頑張ります!!
これまでの奇跡が起こり、こうして今年を迎えられるのも、お客様のおかげです。
お客様おひとりおひとりに感謝申し上げるとともに、これからも
新たなネクストビジョンの活動をさらに進め、企業目標である
「人々に利用され必要とされ、その価値を与え続ける」べく
精進し努力し続けていかなければならないと考えています。
本年も何とぞよろしくお願いいたします。
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