ネクストビジョン ありまです。
ワンマン経営というと、社長が全てのことに権力をふるって勝手なことをしている印象があります。上に立つ者が勝手に決めて勝手に好きなようにしている様子は、現場の者から見れば心地よいものではありませんね。
ですが、本当の意味での「ワンマン経営」というものはそういうものとは全く意味が違っています。それは「社長ただ一人が事業経営の全ての責任を負う」ということなのです。
ワンマン経営のないところ、実は真の経営などあり得ないのです。ソフトバンクの孫正義社長にしてもファーストリテイリングの柳井正社長にしても楽天の三木谷浩史社長にしても、アップルの故スティーブ・ジョブズ会長にしてもグーグルのエリックシュミットCEOにしても、ベンチャーで成功したあらゆる企業のそのほとんどの優良企業が、「正しいワンマン経営」を実践しており、だからこそ成功しているのです。
会社がつぶれたときの責任は、明らかに「社長ただ一人」にあります。これこそが文字通りの「ワンマンの責任」なのです。
わが社の経営の基本的な考え方は「独裁すれども独断せず」にあります。
物事を決める際、社長一人で考え社長一人が決めてしまう。
これでは「独断」です。
物事を決める際、仲間の意見を可能な限り十分に聞く。
その上で最終的な決定は社長自らが決める。
そして自らが決めたことに自らが責任をとる。
これが「独裁」であり、これこそが「正しいワンマン経営」と言えるのです。
正しいワンマン経営とは、「独裁すれども独断せず」なのです。
社長は社長が知らないところで起こったことであっても、社長は全ての結果について全責任を負わなければなりません。何がどうなっていようと、その責任を逃れることはできないのです。結果責任は全て社長一人がとらなければならないのです。だからこそ、全ての判断は社長が下さなければならないのです。
「全責任を負うものが全ての決定をする」
これは至極当然のことなのです。
社長の知らないところで物事が決まっていくような会社には絶対にしてはならないのです。
ワンマン決定とは権力の表れではありません。
責任の表れであるのです。
また、社長の行う決定は危険だけが伴うだけではありません。
全ての人が喜んで賛成してくれる決定というものも現実にはそうないものなのです。
当然そこにあるのは、いろいろな反対を押し切るという苦しい決定であるしその苦しさは反対を押し切られた側よりも押し切る側のほうがはるかに大きい・・・。その苦しさに耐えなければならないのが経営者というものなのです。
だからといってこの正しいワンマン経営を捨て、合議制や民主経営という決定手法を取ったとしたらどうなることでしょう。
迅速に、そして強い信念でリスクや危険をいとわず正面から立ち向かわなければならない、そんな厳しい現実の世界において、多数決での合議決定では決して正しい結果をもたらすことにならないのです。
だからこそ、意見や情報を集め、あらゆるリスクと苦しさは社長一人で受け止め、それに耐えながら、物事を決定していかなければならないのです。
決まったことには逆らわない。
これはビジネスマンというより大人の基本的なルールです。
従って、社長は全ての結果責任を負わなければならないのですが、社長以外の全ての方には、「決定したことを正しく実行する責任」があるのです。
こうした責任の在り方と決定の在り方の考え方がしっかりできている会社とそうでない会社とでボロ会社と成功会社とに分かれて行く。
これが現実なのですね。
正しい経営とは、
「全ての情報が正しく社長まで届く伝達通達機能がしっかりしており広く意見を集め、決定は社長が行い、社長が決めたことに全社員が責任をもって行動する。」
こういう仕組みがしっかりできている会社こそが、成長し生き残っていくのです。
わが社を荒廃から避け、さらに発展させ関わる全ての人に幸福になってもらうためにはこうした企業経営の仕掛けを十分に理解して行動してもらうことが不可欠なのです。
経営者の考え方を十分に理解させようと努力しているか?
これも正しい経営の在り方なのでしょうね。
と、偉そうなことを書きましたが、自問自答しながらの日々です。
さっがんばろう!
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