ツバメの子育て

ネクストビジョン ありまです。
久しぶりに5月の連休をつかって山口の親元に戻りました。ウチは田舎ですから、農家で大きな納屋があるのですが、そこには毎年ツバメがやってきて巣作りをして、ヒナの声がにぎやかでした。

夫婦で仲よく子育てをしているツバメを眺めるとほほえましく感じるものですね。

さて、ここでみなさんに問題です。

親ツバメは交代で畑の害虫をとらえてヒナに運びます。ヒナは大きくくちばしを開いてエサを待ちます。ヒナは4~6羽。親が交代で運んできたエサは一羽のヒナにしか与えられません。親ツバメたちは、どうやって餌を公平に与えるのでしょうか?次のエサはどのヒナに与えるのでしょうか?
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答えは簡単です。
「一番くちばしを大きく開け、一番大きな声で鳴いているヒナにエサを与えている」のです。

親ツバメたちは、どの子に与えてどの子に与えていないなんて覚えていません。そんな記憶力を持ち合わせていません。

一生懸命くちばしを開いて一生懸命鳴いているヒナこそ、おなかをすかしているなによりの証拠。
親ツバメはそういうヒナを選んでエサを与えているのです。

与える順番が決まっていないと不平等でしょうか?
親ツバメはがんばるヒナにエサを与える。これこそがフェアといえるのです。
自然界とは厳しいものです。しっかり自己PRできるヒナが生き残ることができ、他人任せのヒナは見捨てられるだけなのです。

就職先を探している大学4年生諸君。
自分の就職先を他人任せで内定をえることはできません。しっかり自分の力で活動することです。そしてしっかり自己PRしてほしいものです。そういう人こそが幾つもの会社から内定が取れるものです。

今年入社した若い新入社員たち。
世の中とは学校で学んできたような平等で差別のない社会とは限りません。

他人任せにしていたり消極的な人には周囲の力は集まりません。自らが能動的に動き、前向きに行動する人にこそ周囲の力は集まるものです。そしてそいういう人が評価され、糧を得ることになるのです。じっとしていては何も得られないのです。

行政が中小企業に対して様々な支援策を用意してくれていますが、これも同様ですね。
新規事業に取り組んだりプランを企画したり、様々な機会を活用したり、能動的に動き努力している会社に対して、行政は厚い支援を与えてくれます。何もしていない会社に対してはなにもしてくれないものなのです。

世の中はがんばる人に糧を与えてくれます。これこそがフェアな社会といえるのです。
がんばろうとしない人は見捨てられるだけなのです。

我々人間社会も、ツバメの巣の中にいるような厳しさとなんら変わらないのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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