4つのガクリョク「シガク」のススメ

ネクストビジョン ありまです。
また今年も、新入社員を迎えるシーズンとなってきました。
学生から社会人として羽ばたく新社会人のみなさんに、ちょっとばかり先を生きてきた先輩としてエールを送ります。
今回は京都大学のある先生から教わった「シガク」のススメというものをご紹介します。
(新入社員を迎えた時の挨拶、新入社員研修などでいかがでしょう)

社会で生きていくために必要な力として4つの「ガクリョク」がある。これを称して「シガク」というのだとか。

1.学力
一つ目のガクリョクは「学力」です。
やはりこの厳しい現在社会で生きていくためには多くの知識が必要です。

学校を出たらそれで勉強が終わるということではなく、社会人になってから学べることはたくさんあります。これからが本当の勉強がスタートするのです。
学ぶことを絶え間なく続けるということ。多種多様な本を読み、自分の専門分野の周辺分野も含め、広い分野の知識を貪欲に吸収すること。学ぶことこそ生きることなのです。

2.額力
二つ目のガクは額(ひたい)。つまり額の後ろにある前頭葉、すなわち、「額(ひたい)」の「額力」です。
創意工夫やアイディア、そして思い遣りをつかさどるのが前頭葉といわれています。気持ちを慮る、つまりどういうことがまわりの人々に起こっているか、どういうことが自分の周辺の社会で起こっているかをイメージ豊かに思いを馳せる力がこれからの時代はとても大切です。
つまり「額力」知識だけではなく「知恵」で切り抜けるということでもあると思います。「額力」を鍛えないと、ひとりよがりとなり、周りの人とともにことを成すことは難しいでしょう。

3.顎力
三つ目のガクは、顎(あご)の力の「顎力」です。アゴとはコミュニケーションを生み出す「口(くち)」そのものを指しています。
これは雄弁にモノを語れということではありません。弁達者でなくても、誠心誠意、真剣に意見を交換し合う力のことを指しています。

昨今のコミュニケーションは電子メールやLINEなどのIT技術の発展により少々変化してきました。これらIT技術を活用したメッセージは時として一方的になりがちです。
本来のコミュニケーションとは相手と直接「対話」することに意義があります。人間関係を良くするのも「対話」ですし、トラブルを解決するのも「対話」なのです。

それに加えて、健康を維持しながら、立派な人間として活躍していくためには、食べる力、つまり良く噛む力も必要です。昔から腹が減っては、戦はできぬなどといいます。

4.楽力
最後のガクは、楽しむ力の「楽力」です。
社会に出れば、色々な苦難があるわけですが、どんな仕事でも、それを楽しいと思うか苦しいと思うか、イヤと思うかそうでないかによって大きく結果が違います。折角の人生です。大いに楽しんで生きようではないですか。

また、「いかに楽(らく)をしてやろうか」と考えることも大切なことです。
私たち人類は、楽をしよう・楽をしようとして、様々な道具を発明してきました。
ワープロや表計算や様々なアプリケーションも「もっと楽をしたい」というチカラがなければ生まれてこなかったわけです。
それゆえに、楽をしようとするチカラである「楽力」を磨いて、さらに便利で、さらに合理的に、効率よくなる様々な道具を作って、人々の生活に寄与し必要とされるようになる。それが社会で生きていくために必要な活動だとおもうのです。

学ぶ「学力」、思いやりと創造力のための「額力」、対話と健康のための「顎力」、人生を楽しみ、楽をするための新たな仕組みをつくる「楽力」、その四つの「がくりょく」を鍛えることを忘れないよう
にというのがこの「シガク」のすすめです。

先日ある専門学校の卒業式に来賓の挨拶に招かれ来賓祝辞の挨拶をさせていただきました。これから新しい門出に立つ若者の姿をみると心地よく、こちらも元気をもらえた気がしますね。
これからの未来の日本のため、それぞれの人生のため、未来が素晴らしいものとなるよう頑張ってもらいたいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

コメント

コメントする

目次