ネクストビジョン ありまです。
家族と遊びに行くときのことです。
お父さん(私)はささっと用意して車のスタンバイまでOK。
だけども奥さん(妻)はまだまだ時間がかかりそう。
夫「おーいまだかぁ?」
妻「もうちょっとまって」
・
・
夫「おーいまだかぁ?」
妻「あともうちょっとだからぁ」
・
・
・
夫「おい、まだかよ!」
妻「だからもうちょっとだって!」
夫「ちょっと、が長すぎだろ!!」
みなさんもこんな経験ないですか?
こんな状況のときって、たいてい予想以上に待たされるものですよねぇ(笑)
「人は最初に計画した通りには物事は進まない」と論理学者ダグラス・ホフスタッターが述べたことから、こうした現象を「ホフスタッターの法則」と呼ぶそうです。
人の見通しはたいてい甘い方に間違ってるってことですね。
で、このダグラス・ホフスタッターはこうも述べています。
「作業にはいつでも予想以上の時間が掛かるものである。ホフスタッターの法則を計算に入れても」
自己言及のパラドックス(例えば「この文章は嘘である」というような自己を含めて言及しようとすると発生するパラドックスのこと)のような発言ですが、どんなに予測してもその予測すらあてにならないといっているのですね。
仕事でも、部下が「明日か、明後日には終わります」っていうのは、大抵明後日になることが多いですね。
「今日中には終わるかな」と思っていた仕事を翌日にまで持ち越すことになったり、いいアイディアが浮かばずしけきりに遅れてしまったり・・・
実に日常的にある光景です。
このブログも実のところ先週の3連休のうちに仕上げる予定が、本日完成となってしまいました。
まさに「ホフスタッターの法則」を実践したブログなのであります(笑)
しかし、先伸ばした場合にはさらに悲劇が待っています。
「仕事を先延ばしにすることは、それをすぐにやってしまうよりも倍の時間とエネルギーを要する」
というのが「エメットの法則」です。
以前のブログで詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にいただきたいです。
問題を先延ばしにし、すぐに取り掛かれないのは物事を「完璧にしようとこだわることが原因」のことがとても多いようです。取り掛かる前に慎重にするために時間をあえて空けたりしてしまう。人によってはすぐに取り掛かることの勇気が出せないでいる。
また、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
という「パーキンソンの法則」というものもあります。
こちらも以前のブログで詳しく解説しておりますので、こちらもぜひ参考にしていただきたいです。
将来の予測を軽んじ、すぐに取り掛かる勇気も持てず、さらには与えた期限はぎりぎりまで使い尽くす・・・。
もっと楽に生きたい、もっと早く仕事を片付けたいと口では言いながら、自分で自分の荷を重くしてしまう。そんな仕事の進め方って、「自己言及のパラドックス」をやっていることになるんじゃないかなと思います。
もしかしたらダグラス・ホフスタッターはそんな仕事のパラドックスを私たちに伝えたかったのかな?
コメント