先日、東京であるフェアに出席しました。
パネルディスカッションのパネラーをしてほしいということで、
色々喋らさせていただきました。
いやー、いろいろ話できて楽しかったー(^.^)
ウチより結構大きなIT企業の社長が他にもいる中で
色々意見交換をさせていただきました。
採用する基準として大切なのは何ですか?という質問がありまして
あるIT企業は「挨拶」だと
またあるIT企業は「常識」だと。
会社に属している以上、最低限のルールやマナーを守れ!
と熱く語る東京のIT企業の存在にちょっと意外でした。
お互い意見が重なることが多くて楽しくなってきて
その後も有楽町の歓楽街で意見交換の場を設けてディスカッションの続きをしました。
生産性の名のもと、
・服装自由
・勤務時間自由
・なにしててもいい
・かたっくるしいことは何一ついわない
なんていう会社。
これを「酪農企業」というそうです。
酪農とは放牧。
牛を自由にさせて乳を出させる。いい乳さえ効率よく出してくれれば何しててもいい。
だが、いい乳がでなくなったらバッサリ。
「酪農企業」とは、自由を売り物に技術者を自由にさせておきながら、
いいプログラムがつくれなくなったらバッサリ。
そんな企業のことをいうのです。
「自由になにしててもいいよ」なんて言ってくれる会社は、一見いい会社に思えますよね。
でも、技術者が一生いい乳を出し続けられるならいいのですが、
そうでなくなったときはどうなるのでしょう。
いずれは管理職だとか営業だとか、メーカーや技術者相手ではなく
ごく一般のお客様と関わる仕事をしてもらうようになるかもしれない。
そんなときに一般社会人として必要なルールやマナーが身に付いていなくて
本当にそれでいいのでしょうか。
東京でもたくさんの採用面接をするのですが、名刺交換の仕方も知らない中年の技術者
スーツの着こなしからしゃべり方、敬語。なんか変。
結構会うことがあります。
そんな人に限って、昔作ったシステムの自慢話は上手だったりして。
正直言って、いくらすっごい技術力があっても、人間力のない人はNGです。
私は、会社が社員として採用したからには定年まで見守る責任がある。
だからこそ、技術者としてだけではなく社会人として
必要な考え方やマナーや良識を学習してもらわなければならない
そう思うのです。
「仕事(プログラム)さえできてればいいじゃないか」ではないのです。
有楽町で語りあったIT企業の社長達いわく、「酪農企業」はこれから東京でも
淘汰され消滅していくだろうとのこと。
これからは技術者であっても、一人の社会人として世の中で生きていくために
本当に必要なことを教えてくれる会社が必要とされているのだと。
同感でした。
社員一人一人の将来を見据えた会社運営をしていきたいものです。
コメント