ネクストビジョン ありまです。
大企業は、資金力、人材力、設備力と、いずれも莫大な規模を持ちます。なので小さい会社がこれとまともに勝負したところで勝てるはずがありません。
では小さな会社は大企業にどうすれば勝つことができるのか?
これがこのブログで私が語っている最大のテーマなのですが、そこで今回ご紹介するのが「チェンバースの法則」です。
チェンバースの法則とは、
「規模の大きい企業が小さな企業を負かすことはなく、スピードが速い企業こそが遅いところを負かす」
というもの。
つまり、小さい会社が決して不利なわけではなく、スピーディな対応や業務により充分に大企業に勝つことができるというのです。
消費者からみれば、たとえ大企業のサービスであっても、消費者のニーズに応えるまでに時間が遅ければ満足度は低くなります。いずれ消費者は離れていくでしょう。
それが小さい会社のサービスであったとしても、消費者のニーズに応える時間が早ければ満足度は高いものとなります。そして消費者はフアンになっていく。
つまり「早いが勝ち」なのです。
インターネットが世界中に普及し、企業はこれまでにないスピードでビジネスができるようになりました。以前と比べ物にならない速さで情報を得たり、情報を伝播したり、世界のどこかの人にでも瞬時にコンタクトが取れるようになりました。
リアルなお店では営業時間が限られるのですが、ネットショップでは24時間対応可能。常にスピーディに人の欲望に対応できる時代になりました。
さらに言えば、インターネットを活用すれば、少人数・一人でも新しいビジネスを起こすことも可能。大企業にありがちな社内調整とか稟議といった調整や手続きなどもネット技術によってスピーディに意思決定を図ることが可能になります。インターネットによりさらにスピード感のあるビジネスが可能な時代になったのです。
ところで「チェンバースの法則」はジョン・チェンバースという、シスコシステムズ社の会長の発言が元となっているそうです。
そのシスコシステムズ社といえば、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社を置く、世界トップのネットワーク機器メーカーと言われている世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社です。Cisco(シスコ)の略称でIT関係者ではおなじみですね。
「チェンバースの法則」とはまさにシスコの製品が後押しした、インターネットによるビジネスの転換点を述べた言葉といえるでしょう。
インターネットのインフラ技術はメタル接続から光接続と発展して現在では無線通信が主役。そしてその無線通信は「3G」、「4G」と発展し現在の「LTE」から「5G」(第5世代移動通信システム)へと発展しようとしています。
LTEの最大速度150Mbpsからその100倍の10Gbps(10,000Mbps)以上の通信速度になるといいますから、それはもう驚きの速度です!
5Gのサービスは2020年ごろには始まるわけですが、「5G」活用によって現在からもっともっと早いビジネスが可能になるのです。
いまや早い企業が勝つ時代。
まさに、最新のIT技術をいち早く活用する者こそが、真の勝者になる。そんな時代になったといえるのではないでしょうか。
コメント