ネクストビジョン ありまです。
年賀状の発売も開始され、いよいよ年末に向けて世の中は動き出した時期になりましたね。
ところで毎年この時期になりますと「虚礼廃止」という言葉をちらほら耳にします。
そもそも「虚礼廃止」って何なのでしょうか?
虚礼とは文字通り、「形式だけの礼」のことで、形式だけの年賀状だったり
形式だけのお中元やお歳暮という「形だけ」というのはやめましょうということがそもそもの意味
なのではないでしょうか?
「きょれい 0 【虚礼】 :まごころからでなく、表面をとりつくろうためのみに行われる形式的な儀礼。」
三省堂提供「大辞林 第二版」より Goo辞書より引用 http://dictionary.goo.ne.jp/
そもそもの意味を考えれば、形ばかりで意味がないからやめましょうという意味になります。
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「虚礼廃止のお願い」
拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
当社では虚礼廃止のため歳暮及び年賀状はご遠慮いたしております。
今後の年賀状のやり取りについては自粛されたく、通知いたします。
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こういう案内見るたびに、折角一生懸命作った年賀状を「虚礼」と決めつけるとは
なんと無礼な!!と思ってしまうのですが。わたしだけでしょうか?
大切なのは気持ちが込もっているかどうかじゃないかと思うのですが、
ただ大量に印刷しただけの味気ない年賀状を送るだけなら確かに
「虚礼」と言われても仕方がないでしょうけれども、
一葉一葉に丁寧に、相手への感謝の気持ちと新しい年の始まりにこれからの思いを込めて
挨拶がなされている年賀状もあるわけです。
年賀状そのものをすべて虚礼と決めつけてしまうのはいささかさみしいように感じますね。
やはり本来はお尋ねして年始のご挨拶をするのが筋なのでしょうけど、
せめて葉書にてという気持ちを形にしたのが年賀状であり、
日本人らしい文化でもあるかと思います。
それを廃止してしまおうなんて!とても寂しいことに感じてなりません。
企業としては無駄と考えているのでしょうけれども。
ところで、欧米では年賀状はないそうですがその代りクリスマスカードが中心のようですね。
また日ごろお会いしていないお世話になった方に
“Wishing you a Merry Christmas and a Happy New Year”などと書かれていることが多いようです。
これを廃止するなんて、とても欧米人でも考えていないでしょうね。
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