ネクストビジョン ありまです。
本年5月5日、長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞の授与式がありますね。
長嶋監督のプロ野球入り55周年、松井さんの背番号55、5月5日は松井選手の引退セレモニーがあるそうで、それらを掛け合わせているのだとか。
その松井選手は昨年12月引退を表明しました。
その記者会見の席で「この20年間でもっとも印象深いシーンは」と質問され、「長嶋監督と2人で素振りをした時間です。」と答えました。
野球のことはあまり知らない私でも、二人の師弟愛を感じる、感涙のインタビューでした。
長嶋監督は本人が現役時代に、試合前、試合後、宿泊先、自宅、就寝前どんな時でも素振りをし続けていたとのことです。
スーパースターになった後も基本の素振りはし続けていて、3安打打った試合の後でも、納得できるスイングでなければ、素振りをしていたとの事。
「素振りは心も磨いて行く」
長嶋監督の言葉です。
「素振りとは技術的な面よりも心を磨き、精神を鍛える面の方が大きい
集中力が養われ、周囲の状況に左右されない揺るがない心を作る」
ご自身の実体験を通じてそんな指導者としての信念が生まれたのでしょう。
大リーガーが素振り(練習として連続して行う素振り)をやるとは、聞いたことがありません。どうやら素振りは日本球界独特の練習のようです。日本野球の先人たちが始めた素振りには武道の伝統が影響していたのかもしれませんね。
「まずは心を磨く」
この考え方は、人を育てる基本なのかもしれませんね。
ちなみに私は小中高と剣道をやっていました。
剣道もまずは素振りでした。ひたすら素振りです。練習の半分以上は素振り。なんで?と思った時もありましたが、先生が「とにかく素振りだ!」と。でも、今では理解できます。
まずは素振り・・・・まずはなによりも心(=考え方)を磨くということでしょう。
ところで松井選手は次のようなことを大切にしていたそうです。
「心が考え方をつくり、考え方が行動をつくり、行動が習慣を生み、習慣が運命を変える」
正しい心が前向きな考え方をつくる。それが正しい行動となって表れ、正しい行動を継続することで、良い習慣が身に付くということですね。
さすがに国民栄誉賞の師弟、普通と言うことが違いますね。
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