ネクストビジョン ありまです。
今年も4月に新卒の新入社員の諸君を迎えます。
そこで、恒例の新入社員向けの合宿研修を3月19日~21日・2泊3日にて行いました。
今回は当社が毎年実施しているユニークな研修プログラムについてご紹介したいと思います。
会場となるのは広島市三滝少年自然の家です。
もともと小中学生向けの研修施設ですが、これが意外と使えるのですョ。穴場です!
<1日目>
まず最初の講義は社長(私)が担当します。
社会人としての心構えとしてまず大切なのは「考え方」。そのため、「我われは、なぜ働くのか?」「何のために働くのか」・・・このテーマを徹底的に深く考えてもらいます。
ディスカッションを通じて、それぞれの答えをまとめます。
「なぜ生きていけるのか?」「なぜ目が見えるのか?」などなど、様々な問に対する答えを見つけていきながら、「働くこと」の本質を突き詰めていきます。
夕方からジャージに着替えて、運動!まずは、近くの山のてっぺんまで登山です。(^^;)
見晴らしのいい展望台で、広島市が一望できます。
100万都市にむけて、大声で叫びます!
「かかってこいやぁ~!!」
担当の先輩社員も「ぶぁっかやろぉ~!!」
これから大切なのは気合!自分自身でもこんなにも声がでるのかとびっくりするぐらい、こういう景色のいい所にいくと素晴らしく声が出るものです。
「意外な自分の本当の力を知る。」それが目的なのでした。
折角なのでアスレチックで遊びながら帰りました。研修とは関係ないですが、息抜きにはちょうどいいものです。
みんなで揃って食べるご飯は楽しいものです。
夜の研修では、ブレーンストーミング、KJ法により「お客様に認めて頂くためにすべきこと」を皆で議論し整理してプレゼンしました。
<2日目>
翌朝は6時30分起床!
ラジオ体操の後、軽いレクリエーションを楽しみます。
午前と午後の研修は、実践的なビジネスマナー指導として評価の高い(株)オプトプランニングの高橋玲子社長をお招きして、ビジネスマナー研修です。
挨拶の基本、名刺交換、電話応対、応接対応、敬語の使い方などなど、社会人としての基本を机に座った座学だけでなく、実技を中心にしっかりと身に付けることができました。
夕方のレクレーションでは近くの三滝寺までハイキングです。お堂の鐘を突かせていただきました。美しい鐘の音とは反響が響き続けるもの。この鐘の音のようにいつまでも学んだことを響き渡たせてほしい。そう願っています。
夜の研修では、コミュニケーションの必要性やその難しさを学びます。
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<3日目>
最終日の午前中は、より業務に具体的な「SE・プログラマーとしての心構え」を学ぶ講習です。当社の選りすぐりの現役活躍中のSE社員による講義ですので説得力が違います。
さあ、いよいよおまちかね、最後の研修となるのが「カレー対決」です。
中身は「野外炊飯」でカレーを作ることなのですが、これは「戦い」なのです。
新入(ヤング)チームとセンパイ(アダルト)チームの2チームに分かれて、「おいしいカレー」で勝負します。
もちろん、ご飯もマキで炊きますから、炊き方一つでも味に差がでてきます。
カレーの基本的な材料は同一のものを用意しますが、500円未満内で各グループが隠し味を用意し、創意工夫を加え、「おいしいカレー」を追究します。
スタートは11時、納期は12時。さあ、1時間の制限時間でどちらが「おいしいカレー」を作れるか!?
さぁ、新人チームのカレーの出来上がり、この勝負はどちらに軍配が・・・?
今年は残念ながらセンパイ社員チームの勝利でした。
この研修は遊びでやっているのではなく、モノづくりの原点を学んでもらう目的を持っています。
納期は12時。これは変える事はできません。もし失敗したらメシ抜きです。みんなが協力して合理的に動かなければ間に合わないかもしれません。しかも「おいしいカレー」でなければいけません。正しい調理法を守りながら、ちょっとした工夫、アイディアが求められます。ちょっと手を抜いて適当にしてしまうとずいぶん違う結果になってしまいます。
まさに私たちのモノづくりの仕事そのものを、この作業によって学ぶことができるのです。
細かい指示は誰もしてくれません。「おいしいカレーを時間内につくれ」のように、おおざっぱな指示しか与えられないもの。細かなことは自分たちで自律的に考えて動くことが求めらます。
日常業務の中で会社は社員に自律的に動いてくれることを求めています。もし社員たちが、「言われたことをやればいい」「指示がないから動けない」という発想で仕事をしていたらどうなるでしょうか?その考え方で時間内にカレーは作れたでしょうか?
それぞれが自分の役割、その時その時に自分が何をすればいいのか考えて動けることで、能率よく作業は進んでいくことができます。そのことをカレー作りを通して学ぶことができるのです。
だれから細かな指示を受けるわけでなく、あるものは火炊きをはじめ、あるものは米をとぎ、あるものはジャガイモの皮をむき始めました。こういう動き、入社しても続けてほしいものですね。
さらに必要なのは「品質」。いいものでなければ売れません。他社に負けてしまいます。どこよりもいいものでなければダメなのです。そのために守らなければならないこと、、創意工夫とアイディアによって変えていこうとしなければならないものがあります。そして、お客様に選ばれなければならないのです。
カレーでいえばどこよりも「おいしく」なければならない。そして「お代わり」とお客様に言っていただかなければ、我々は存続することができなくなるのです。
この「カレー対決」はモノづくり企業の活動の原点を学べる実にいい機会だったのです。
参加した新入社員諸君はみな「楽しかった~」といって帰路につきました。
入社後の活動もきっと「楽しい」と感じてくれることだと思います。
さあ、新入社員諸君!これからが本当のスタートだよ。
共に素晴らしい人生を歩めますように。
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