ネクストビジョン ありまです。
8月24日、アップルのスティーブ・ジョブズ氏が最高経営責任者(CEO)を正式に辞任するとの発表がありました。
島田紳助の引退劇にもびっくりさせられましたが、ジョブズの辞任は実に残念でなりません。
経済紙「フォーチュン」に「過去十年間で最高の経営者」として選ばれた人物だけに、IT社会に与えた貢献と影響力は計り知れないものがあると思います。
取締会メンバーには留まるとのことですが、今後はおそらく病気休養に専念するのでしょうね。
アップル社の創業は1976年。ビルゲイツがMicrosoftを創業した翌年のことです。
スティーブ・ジョブズは新たな歴史を幾つも作ってきました。
まず最初が、世界で最初のパソコン「Apple I」を産出したことです。当時コンピュータといったら部屋一杯の大型機械であったものが小さくだれでもが使えるモノとして作ったのもジョブズでした。
その後「Apple II」の大ヒット。創業からわずか4年で株式を公開し、億万長者になるのです。
そして次の歴史こそ1984年「Macintosh」を発表したことです。
当時存在したあらゆるパソコンを凌駕する洗練されたものであり、Macintoshが様々な面で現在のパソコンのベースとなっています。
しかしその特出したモノづくりの情熱は逆に社内の混乱を招いてしまい、ジョブズは創業者の一人でありながらアップルを追放されてしまうのです。歴史的なPCであるMacintosh発表の翌年のことでした。
しかしその後、ジョージルーカスからルーカスフィルムの情報部門だった「ピクサー」を買収。コンピュータ・グラフィックスのアニメ映画として育て、1995年『トイ・ストーリー』の大ヒット。株式を上場させて大富豪に。
ピクサーの登場は映画界にも一つの歴史を残したといっていいと思います。
その後1996年にはアップルに特任顧問として復帰。1997年には暫定CEOとして復活。
そして翌1998年「iMac」の大ブレイク。「Macintosh」の衝撃を彷彿させる歴史的なPCとしてアップルが復活しました。
2000年に正式CEOとして就任してからは、「iPod」「iTunes」「iPhone」「iPad」とこの業界の歴史をかえる商品を次々にヒットさせ、2010年には株式時価総額でMicrosoftを抜いて全米2位の会社にまで成長させました。
歴史的な経営者とはスティーブ・ジョブズ氏の様な人をいうのですねぇ
新規市場の開拓に向けた強い信念。そして無類の洞察力と創造力、発想力・・・どれにつけてもすごい人です。
かつてアップル社はその偉大な創業者を「素行に問題がある」として追放してしまいました。
その後のアップルは経営難となり倒産寸前の危機的な状況に陥ります。それを再び立て直し大きく成長させたのが追放されたはずのジョブズでした。
再び、アップル社はジョブズ不在の経営に戻ろうとしています。
辞任の発表があってからアップル株式は7%近く値下がりしたそうです。
ジョブズの言葉
「私たちのゴールはいついつまでにではない。最良の製品を生み出すのがゴールなのだ。」
「絶対に真似のできない、真似をしようとすら思わないレベルの革新をつづけよう。」
まだまだジョブズが示す未来が見てみたいものです。
ジョブズ氏の復活を祈りたいと思います。
コメント