意識のさじ加減

以前、会社のことでテレビの取材を受けたことがありました。
インタビューを受けてつくづく感じましたのは、普段どおりにしゃべるのはいいのですが、そこにカメラがあるだけでそれだけで結構緊張するものですね。

「しゃべりなれてますねぇー」などとお褒めいただいたりしたのですが、実は普段の様にうまくしゃべれてなかったですね。

要するに「意識」ですね。
カメラに「意識」しすぎてしまうと恥ずかしくなったり照れて笑いが出てしまったり堅くなったりしてしまう。
かといって意識しないと番組の意図にふさわしくないトンチンカンなことを言ってしまってもいけない。
「慣れ」によって普段緊張することが少なくて忘れかけていたのですが、微妙な「意識」のさじ加減が大切であるということです。
しゃべることは別に他のことでもいえることがあると思います。

◆気付きの意識
普段仕事をしていると、「あれ?これでいいのかな」と気付くことがあります。
いろいろなことに気付いてくれて気の利く人がいます。それとは逆におかしいことになにも気付けない人もいます。
その差が「気付きの意識」です。

気付きの意識を常に持ち何事にもあたっていれば、いろいろな問題点や疑問点に気付くものです。
しかしその意識を強く持ちすぎても逆に慎重になりすぎて仕事が進まなくてもいけません。

仕事に慣れるまでは「気付きの意識」を持とう持とうと努力するべきです。
仕事になれてきたら無意識に気付くことができるようになるものです。
かといって「気付きの意識」は不要にはなりません。

◆質問する意識
気付きの意識がしっかりできてくると様々な問題や疑問をどう処理するかという問題になってきます。「あれ?これでいいのかな?」というときに解決する方法として2つあります。

①人に聞く。上司や先輩に質問する。最も効率的で確実かも。
でも迷惑かけてしまうとかの心配もある。
②自分で調べる。迷惑は掛けないが最終的には自分の判断。
本当にそれでいいのかという心配もでてくる。

質問することは大事。でもどこまでの範囲で許されるのか悩むもの。
それとは逆に、ついつい自分で判断して「なにを勝手なことを!」と怒られてもいけません。

やはり、その仕事に慣れるまでは、何でも質問する意識を持とうとすること。
そのうち仕事に慣れてくると質問しなくても自分の判断で確認ができるような部分が増えてくる
はず。

その判断を間違えると大失敗になってしまう。
常に「質問する意識」は持ちつづけ、ケースケースにより切り分ける微妙な判断力が必要です。

◆プライドを捨てる意識
今の仕事にプライドをもつことは大切です。
プライドが自己の成長に繋がることもあります。

しかし「ビジネスにプライドは不要」とよく言われます。
プライドが数々のトラブルの原因になるが多いのも事実です。
プライドが邪魔して「すみません」がいえなかったり、プライドがあることで先輩からの思いやりの注意に反発してしまったり・・・。

プライドを職場に持ち込むとろくなことになりません。
だからといってプライドを全て捨てろといっているのではありません。
時と場所により「プライドを捨てる意識」を持つことが大切です。

◆「慣れ」で「意識」を失うな
いろんな意識を常に持ていること。
「慣れ」という魔物に「意識」を無くしてしまうことが多いですね。
その結果が様々なトラブルになって跳ね返ってきます。客先にでていると、時間とともに「慣れて」しまい自分が実は「お仕事を頂いている立場という意識」を忘れて同僚と一緒にいるように言動してしまう。なんていうこともあります。

時と場所によっては許されるシーンもあるでしょうけれども「意識」を失って時、場所の見境なしに慣れ慣れしくしてしまいトラブルを招いてしまったなんていうこともあります。
意識をもちつづけ、微妙なバランスでそれを使い分けることが大切ですね。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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