孫正義社長は織田信長なのか坂本龍馬なのか?

ネクストビジョン ありまです。

ソフトバンクの孫正義社長。ここのところの孫社長の動きには感動続きで、言葉になりません。
東日本大震災においての義援金を個人資産から100億円を支払うという。そればかりか引退するまでの代表としての報酬を全額寄付するという。(17億ぐらいらしい)さすがに「日本一の金持ち」。
というよりも「日本一日本を愛している人」だと感じました。

さらには「電田」構想。全国の休耕田や耕作放棄地の2割に太陽電池パネルを置くことで、原発50基分に相当するらしい。あたらしい日本の電園風景が垣間見れた、まさしく「新しい日本の夜明けぜよ!」と叫びたくなりました。

すごい。
やはり、トップの方針には「イメージ」出来ることと「共感」力「未来志向」など必要な要素がありますが、孫社長の出した新しいビジョンには、ソフトバンクという会社のみならず、この国のあり方、世界のあり方までがイメージでき期待できる、素晴らしいビジョンと思います。是非実現に向けて動いてほしいと思います。孫社長が「やります!」というとそうなる気がしてならないのが不思議です。

そんな孫社長が「いちばんすごい」と思うのが織田信長。「いちばん好きなのが」坂本龍馬なのだそうです。
??すごいと思うのと好きと思うのはどうちがうのか?

では歴史好きの私が整理します。織田信長とは?
尾張のうつけ者と呼ばれ、若くして上杉、武田、北条という強力な名門強豪に抵抗し、下克上によって戦国大名に成り上がったとされるマムシの道三こと斎藤道三を舅(しゅうと)にし、それまでの封建社会というがんじがらめな伝統的な仕組みに果敢に挑み、「天下布武」のスローガンの元、革新的な政策を断行し続けた。楽市楽座やキリスト教の容認など良いモノは取り入れ、古い慣習にこだわらず全く新しい政策を矢継ぎ早に打ち出した。

では、坂本龍馬は?
広い世界で活躍するため重罪を気にともせず土佐藩を脱藩し、素浪人になる。勝海舟の門下となって当時では最新技術を学べる神戸海軍操練所の塾頭として書生たちの監督となる。のちに長崎で海運と貿易を営む商社である亀山社中(後の海援隊)を組織した。旧体制の徳川・倒幕の原動力となる薩長同盟の偉業実現、江戸城の無血開城と大政奉還をプロデュースし、鎌倉時代以降700年続いた武家政治を終焉させた。

信長と龍馬の共通項はなんでしょうか。
ともに、他人の手による非業の死を遂げた以外には、性格、資質、行動、全てが違うように思います。
ですが、このふたりはともに「新しい物好き」で、「日本人離れした発想」をしています。そして、「古い体制を打ち壊し」、全く新しいビジョンによってこの国のあり方を変えてきたように思うのです。

ただ、そのための手法がちがっていただけのように思うのです。
信長は武力で「力ずく」に、そして龍馬は「話しあい」によって・・。

孫正義社長も、「新しい物好き」で「日本人離れした発想」ですね。
翻訳機を発明し、ソフトウェアの卸問屋という全く新しいビジネスで市場を作り、数年で有数の出版社として君臨し、インフラ事業に取り組み、NTTと戦いブロードバンド社会を構築し、いま携帯電話で新風を起こしている。そしてこれからメガソーラ発電事業でこの国を変えようとしている。
その手法は「力ずく」でも「話しあい」でもなく、「経営力」と「新しいテクノロジー」で成し遂げようとしている。そんな風に感じました。

ということは、孫正義社長は織田信長であり坂本龍馬でもあるんですね。

ちなみに孫社長が経営者でいえば、すごいのが松下幸之助、好きなのは本田総一郎なのだとか。
私が聞かれたらすごいのも好きなのも「孫正義」と答えたいですね。

※一部、実業之日本社出版「志高く孫政義正伝」井上篤夫著を参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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