坂道の法則

ネクストビジョン ありまです。

13年前。会社を作ったばかりのころは、営業活動が大変で、金策が大変で、人手不足が大変で、だけど採用するのも大変で、大変続きでホントに大変なものでした。

そんな状態でしたから、営業するのも自分ひとり。しかもお金かけずに自転車で。これが体力作りにもなるし、安上がりだし、とても自転車が重宝したものです。

当時「月60社以上を必ず回る」ことを目標にしていました。なのでお客様先からお客様先をいかに効率的に短時間で移動するが課題だったのですが、その点においても自転車はとても有利なツールだったのです。

いまでは東京や大阪など主要都市を行き来していますが、私たちの生い立ちは広島がスタート。広島市は「デルタ地帯」という川洲でできた地域です。その狭いエリアに様々な会社が密集していますから、自転車が特に有利なのですね。

ですが広島は川が多い。ということは橋も多い。広島の橋は、大阪や東京と違って、川土手を超えるように設計されていますから、孤を描くような坂道になっていることが多いのです。

当時、百科事典のようなノートパソコンや大量の会社のパンフを入れた重たいカバンをしょって、夕方にもなるともうクタクタ。特に大きい道路の大きな橋を自転車で渡る時はきつかった事を思い出します。

「降りて押して歩こうか…」でも降りても辛いんですよね。乗ってても辛い。辛いものだからそのうち頭が下がってきて足元ばかり見るようになってきます。するとこの辛い坂道が永遠と続くような気がしてくる。気持ちがずしんと重くなって。「もうあきらめようか」と思うようになってしまいます。

でも、しっかり顔をあげて、しっかり前をみて、その先にある坂の頂点を見ることです。すると「ああ、あの頂きを超えれば下り坂になるぞ。下り坂は楽しいぞ。」自転車で風を切る下り坂は楽しいものです。汗が吹き飛びます。そんな楽しい状態のイメージが気持ちを前向きにさせてくれるのです。

坂道は登り坂があれば必ず下り坂があります。苦労した分は必ず帰って来きます。苦しい状態の時にそればかりを見つめて現状を嘆くのではなく、それが過ぎたあとの楽しい状態をしっかりイメージして前に進むことだと思います。

今、わが社は実に優秀な100名近くのスタッフに恵まれ、楽しく過ごさせていただいています。あの頃辛かった分、今があるのだなぁとつくづく思います。辛いからといってあきらめたり投げ出していたら今はなかったのですよね。これからも辛いことはあると思いますが前向きに捉えて頑張ることですね。

苦労した分は必ず帰ってきます。でもいま楽をすると後できっと辛い思いをすることになるのです。
これを私は「坂道の法則」と呼んでいます。

先を見ることも大切です。下を向くから現状が辛いものになる。しっかり前を向いて先をイメージすると前向きに頑張れるようにある。そう考えて、当社の社名を「ネクストビジョン」と名付けたのです。

「坂道の法則」で、将来を楽しみにして今を頑張りぬきたいものです。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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