パソコン指導について

今回は、日ごろパソコンの指導をしておりまして感じたことをお話します。
ある日の生徒と講師との会話です。
「先生、マウスがこれ以上右にいかないんですが、ど、どうすれば・・」
・・・・「マウスを持ち上げたらいいんですよ。(^o^)丿」
「先生、電源がはいりません!」
・・・・「あ~それはフロッピーを取り出すときにつかうんですよ。(^_^;)」
「先生、と、とっ突然画面にレンズみたいなのがあ!」
・・・・「えっ!あぁそれがスクリーンセーバーですよ(-_-;)」
「先生、ダブルクリックがぁ~」
・・・・「ゆっくりですよ。おちついてね。」
「先生、やっぱりダブルクリックできませんよお~」
・・・・「おかしいなあ ん? あっ!
左右のボタン両方押してますよ!(*_*)」
なんてことが昔は良くありましたが、皆さんも思い当たる方いませんか?最近
はずいぶんそういったやりとりはずいぶん減ってきました。生徒の皆さんは結
構入力も速くなってきていますし、既に基本的なことはわかっているというこ
とは多いですね。でも思うのに、なんとも初心者を惑わさせることの多いいこ
とです。たとえば・・・
「パソコン”終了”するのに”スタートボタン”を押す」
・・・・良く考えたら終了するのにスタートなんておかしいですよね。・・・
「”~”を入力するのに”~”の印刷されているキーを押しても出てこない」
・・・それならなんで印刷してあるの?・・・・
「不正な処理をしたため強制終了いたします」
・・えっ、私がどんな不正をしたってゆうのぉ・・・・
これは昔本当にあった話です。いまから十数年前、まだ私が学生のころにア
ルバイトでインストラクタをしていたときのことです。未熟な私がある企業の
パートの中高年の女性の方にパソコンの取り扱いの指導をしてた時です。その
中の一人の女性が突然パソコンを抱えてガタガタ窓の方に動かしはじめられま
した。当時まだパソコンといえば随分高価で故障もしやすいのですが何よりも
大きな重たいボディが特徴でした。それをただ一人の女性が突然抱えはじめた
のですから、何よりも慌てました。「○○さん!なっ何をしてるんです
かぁ!」「え~、だって・・・」見るとパソコン画面には『環境をセットし直
してください。』と表示されていました。女性いわく「ここは日当たりが悪そ
うなので窓の方がいいのかと思って・・」だそうです。今となっては笑い話で
すが、当時の私としては『そうか!初心者とは何をしでかすかわからんものな
のだなあ』と強い印象と同時に恐怖が残った事件でした。
わかってる人や慣れている人なら、固定概念もあって感じないことですが、
初心者の方の感性は子供の用に新鮮で、逆に”はっ”と思わせられることもあり
ます。パソコンに慣れた者の見方での指導ではなく、初心者の方と同じ感性で
共感をしながらの講義を常にしつづけていきたいと思います。

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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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