ほど良いストレスが丁度よいの法則


ネクストビジョン ありまです。

ストレスチェックも法制化され、ウチに限らず、多くの企業でメンタル疾患対策が気になっているところだと思います。
つまり、メンタル的に健全な職場環境を与えるため、できる限り職場からストレスを排除しようとしていると思います。
今の世の中の常識は「ストレスは悪」「ストレスはなくすべき」といういところでしょうね。
ところが、アメリカの心理学者のヤーキーズ博士とドットソン博士の研究によると、
「ほど良いストレスは学習能力を高め、生産性をグンとアップさせる」
のだとか。
彼らは、ネズミに白と黒を区別させる実験を行いました。
ネズミには選択ミスをすると電気ショックが与えられる。
電気ショックが強まるにつれてネズミの学習能力が上がったが、ある一定以上の強さになると逆に低下したのです。
電気ショックというストレスが弱すぎでも強すぎでもほど良い強さのときに最もよい学習効果が得られる。
これを「ヤーキーズ・ドットソンの法則」というのです。
さらには、
人がストレスのない状態での生活を続けると、
・思考に支障をきたす
・論理立てて物事を考えることがでなくなる
・簡単な算数テストにも答えられなる
・他の人からの洗脳にかかりやすくなる
・幻聴や幻覚も経験しやすくなる
という研究成果もあるのです。
納期や品質、売上ノルマなど私たちの周りにはストレスだらけなのですが、実はこのストレスの存在が我々人類を発展させる原動力となっていたともいえるのでしょうね。
現在は「働き方改革」という名の下で、これまでと同等それ以上の成果を追求しながら、労働時間を削減を求める、短時間当たりの高い生産性が求められる時代に突入してきました。
ストレスを与えすぎないよう、また生産性を落とさないよう、適切なストレス量を考えることがこれから必要なことになりそうですね。
人によりストレス耐性が違います。それぞれの社員のストレス耐性度を把握することも必要でしょう。
また難易度にも考慮が必要です。
簡単な仕事には高めのストレスがよく、難解な仕事には軽めのストレスにしたほうがよいのです。
当社はIT開発の会社ですから、「ストレス量の見える化」というものをITで開発できたらいいぁなと考えているところです。
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この記事を書いた人

有馬 猛夫(ありま たけお)
ネクストビジョングループ 代表 IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
・株式会社ネクストビジョン 代表取締役社長
・株式会社マイクロギア 代表取締役会長
・アナリックス株式会社 代表取締役会長
・一般社団法人ヘルスケアマネジメント協会 理事

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