ネクストビジョン ありまです。
「ひろしまIT総合展2015」という西日本最大級のITイベントが先週21日~23日で盛大に開催され終了しました。
私は今回も、運営委員長という大役を仰せつかりましたが、おかげさまで2万人の方々に参加いただき大成功となったのではないかなと思います。
思えば、いまから4年前の2011年1月、突然、わが社が所属するある公益法人の会長に直接呼び出されたことが全ての始まりました。
「君にこの大役を務めてほしい。ぜひ力を貸してほしい」
これまでそれなりの会社のそれなりの力のあり経験も豊富な方々が努めてこられた要職です。
私が過去同イベントに関わってきたことといえば受付係りぐらいしかありません。
歴代の方々と比べても若く、経験がないばかりか、自分の会社の社長をしている立場から普段から時間的な余裕もないのです。
正直いって大変困惑しました。
「できるだろうか??」
「かえって迷惑をかけるぐらいなら、いっそ断った方がいいのかもしれない・・・」
目の前には協会の役員の方がずらり。
そろって「どうにか頼む」と言われており、答えを保留にしてうやむやにするのも失礼な話です。
本来なら、とっくに取りかかってなければならないスケジュール、すぐにでも誰かが進めていかなければならない状況・・・。
「どうしよう!!」頭はぐるぐる・ぐるぐる・・・
「断るしかない・・・・。」
でもとっさに浮かんだのは「自分が逆の立場だったらどうだろうか」ということでした。
私だって、部下に対して無理難題をお願いしなければならないような状況はよくあることです。
「是非、君にやってほしいのだよ。無理を承知で頼む。君ならできると思うから是非引き受けてもらいたい。」
なんて言って頼んでいるのです。
そんな頼みの綱であるはずの期待の社員が
「えぇー、どうして私なんですかぁ!?他にもいるじゃぁないですか。」
とか
「私には無理です!」「迷惑をかけるのでお断りします。」
なんていう回答だったら自分はどう感じるだろう一瞬、そう考えたのですね。
「折角のご指名ですので、微力ながら精いっぱい努めさせて頂きたいと思います。
ただ私の力では不十分な点や不勉強な点もあるでしょうから、
是非皆様のお力とお知恵を拝借いただきたく、ご指導を賜りたく存じます」
と
自分なら言ってほしい。
そう思った瞬間、そのように言ってしまった後でした。
それからというものの、その年、2011年の10月までの10ヶ月間、大変な日々でした。もともと時間的な余裕のある状況ではない中で時間を作るところから始めなければなりません。
そもそも、やったこともない未知の仕事を進めるのです。なのに責任者。過去の資料を読みあさったり、行政への説明や調整、業者への見積もり交渉であったり・・・。自分よりずっと年配で大きな大企業の役員の方に、様々なボランティア活動を指示しなければならないのです・・・。そもそもこのイベントは「中止」することも視野に入れて検討されていたのです。例年通りにやっていてはうまくいくわけがありません。「出展企業は集まるだろうか」「予算は確保できるだろうか」「著名な講師を呼ぶことができるだろうか」・・
常に次から次へと難題が・・・解決しては次にまた難題が・・・。そんな10ヶ月なのでした・・・。
2011年のひろしまIT総合展が終了したそのあと、
「とてもいい勉強になりました~」
なーんて言っていたら、その2年後の2013年、またまた運営委員長をやることに・・・(このイベントは2年おきに実施しております)
その際も「今回もまたとてもいい勉強になりました~」
などと言っていたら、またまた今年の2015年の運営委員長をやることに・・・。
3回連続して運営委員長を任せて頂いたわけです。
そりゃもういい勉強になりすぎです~。
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とても大きな仕事を頼まれたとき、やったこともない難しい仕事を依頼されたとき、ぜひ、自分がお願いする時の立場に立って考えてほしいと思います。
ぜひ、失敗のリスクを取ろうとせずに、チャレンジすることのメリットを考えてほしいものです。
「大きな仕事は己を大きくします」
やったこともない大きな仕事を与えられるというのは、自らを成長させるいいチャンスなんですね。それを頂けることに感謝することですね。
実は私はあの時は本当に断ろうかと思っていましたが、今では断らなくて本当によかったなぁと心から思います。
本当にいい経験と勉強ををさせていただきました。心から感謝です。
それに支えてくださった関係者のおかげで前に進んできました。頼んだことを嫌な顔せずに皆さん協力してくださった皆さんがいらっしゃたから、前向きに取り組んでこれました。仲間に恵まれるということも大切なんだなと思いますね。
このイベントに協力してくださった皆さん。本当に感謝です。
ただ、さすがに、次回はもう誰かにおねがいしますけどね・・・。
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