ネクストビジョン ありまです。
2対6対2の法則、皆さんはどこかで聞いたことがありますよね。
会社をはじめとする組織において、勤勉な人が2割、普通の人が6割、怠け者が2割という比率に分けられるというものです。
この法則は「働きアリの法則」というとも呼ぶそうですが、アリの集団も必ず2割ぐらいはほとんど働いていないアリがいるそうです。
彼らを集団から取り除いてみると残りの集団のなかからまた2割程度が怠け者になるそうで、逆に怠け者のアリだけで集団をつくったところ、一部のアリは働き者になり2割は怠け者のままでいたのだとか。
これと同じような集団の経験則が「2対6対2の法則」なのです。
ところが、このような怠け者の集団をここぞというときに活用した成功者がいます。
あのマイクロソフトの創業者で元会長のビル・ゲイツです。
「難しい仕事があるとき、私は怠け者に任せる。だって怠け者は、仕事を簡単に片づける方法を見つけ出すからね。」
彼のこの言葉は「ビル・ゲイツの法則」として知られています。
ビル・ゲイツが難題を任せた”できる怠け者”とは、怠けるために様々な工夫や手段を考えられた人たちでした。
怠け者だからこそ、物事をすすめるときにもっとも簡単で優れた法則を見出し、コンピュータやツールを巧みに使いこなすことができたわけです。
自分が楽をするために、目的を意識してツールを把握し、状況に応じて方策を変え、手際よく進める。さらに余計なことを決してせず、自分でなくてもできることや自分が劣っている仕事は人に依頼しやってもらう。
怠け者は悪ではなく、大きな可能性を秘めていることをビルゲイツは見抜いていたのですね。
常に労働環境が変化する現在。過重労働が問題となっています。残業時間を可能な限り減らしながら、これまで以上の生産性を求められています。
これからの必要な人材とは、「2対6対2の法則」でいうところの、ただひたすら勤勉なだけの2割の人材ではなく、上手に楽して成果を出す怠け者の2割の人材なのかもしれませんね。
コメント